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妊婦加算また始まるの…!?

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来年からまた妊婦加算が始まるらしいですね。

名称や内容は変わるようですが、やっぱり妊娠中に病院に掛かるのに躊躇した身としては動向が気になる案件ではあります。

 

 

2018年の妊婦加算と言えば

昨年話題になった妊婦加算と言えば

「妊娠中の女性が妊婦検診以外で医療機関を受診した場合、より丁寧な診察を必要とするために自己負担分の医療費に110円~230円の加算がされる」

と言うもの。

 

しかし、始まった当初は加算の基準が曖昧で、

コンタクトレンズを作っただけで加算される

妊婦だと知らないまま診察したのに、会計時に妊婦だと判明した為に急遽支払い金額が増額される

と言う、無法状態

 

事実上の妊娠税だとか、少子化を加速させるだけの施策だとして反対意見が多く今年の1月早々に廃止になりました。

 

私も2018年に妊娠中だったにも関わらず、いつ始まっていたのかも知らなかった位ひっそりと始まり、いつの間にか加算料金を徴収されるようになったと言う印象です。

 

 

2018年の妊婦加算は日本の実情を具現化したもの

医療機関が妊婦の診察に、より注意を払って繊細に対応する事に対して報酬額を増やす。

これ自体は反対どころかむしろ多いにやるべきだと思います。

ただ以前の妊婦加算は妊娠している本人がその負担をすると言う仕組みになっていたから違和感や反対意見が多かったわけです。

 

「妊娠は自己責任」

「自分で望んで妊娠したんだから負担は当然」

 

みたいな印象。

なんだかこれ、産休・育休に批判的な職場みたいな感じじゃありませんか。

悪阻で体調が悪くて遅刻すれば白い目で見られ、産休を取れば他の人に負担の皺寄せが来ると嫌な顔をされ、さらに育休中に2人目を妊娠となると「さっさと辞めろ」みたいな空気になる。

一方では少子化問題が深刻で、超高齢社会が間近に迫って来ているわ、年金制度も破綻寸前だわで、国を挙げて「産めや増やせや」と喚起している。

 

でもどんなに表立っていい事を言っていても、社会全体の考え方はまだ

「妊娠はプライベートな事」

「妊娠は自己責任」

「自分が望んだ事なんだから他人に迷惑を掛けるな」

と言う否定的な方向に傾いたまま。

個人個人のレベルでは妊娠出産はおめでたい事だと言いながらも、集団としての日本は妊娠出産を心から喜べないような状態になってしまっている。

その理由は、慢性的な人手不足と資金不足で産休を取る妊婦の穴を埋める事が出来ないから。

今いる人達で空いた穴をどうにかして塞いでしのぐしかないから。

 

妊婦加算もそれと一緒。

医療機関への負担を保証したいと思いながらも財源が無い。

だから妊婦本人に負担させて置こう。

妊娠したのは自分なんだからそのぐらい負担するのは当然だ。

と、なってるわけです。

ある意味妊婦加算は今の日本の実情を象徴している制度で、だからこそ多くの人が「妊娠税」「少子化を加速させるだけだ」と反発する結果に繋がったのではないでしょうか。

 

子どもは社会の宝ですよ

子どもが出来てから良く考える事が有ります。

この子たちがこれから大きくなって大人になったら、この子が払った税金で我々は生活して行く事になるんだなぁと。

それこそ見知らぬ誰かの為にも、この子が支払った税金は使われる訳です。

欲しくても子どもが出来ない人も居れば、敢えて子どもを必要としない生き方をする人も居るでしょう。

ただ、その人たちが高齢になり自分たちで働く事が出来なくなった時、介護が必要になった時に使われる事のは次の世代の人達が払った税金なんです。

 

そう思ったら、在り来りな意見ですがやっぱり少子化対策って本当に大切だと思うんです。

妊娠出産育児はプライベートな事だと言われているけれど、個人の問題だけでは決して無い。

子どもを産んで育て易い社会にして行く事って、結局は自分たちの将来を守る事にもなる訳です。

 

一律で医療費を1、2円上乗せすれば良いんじゃない?

だったら、妊婦加算と言って妊婦から局所的に徴収するんじゃなくて、全体の医療費に税金として1,2円ずつ上乗せしたら良いんじゃないかと思うわけです。

妊婦さんの人数なんて、病院にかかる人達のほんの数%に過ぎないはず。

全体の患者さんが100人で、そのうちの1人が妊婦さんなら、一人2円ずつ支払った分で妊婦加算分は十分賄えるはず。

1,2円程度値上げになった位なら誰も文句は言わないだろうし家計を圧迫する程の金額でも無い。

ならば一律で数円程度値上げして、確保した財源を妊婦加算分として医療機関に還元する方がスマートじゃないかなと思います。

 

いずれは自分たちの生活を支えてくれる人達が居なければ我々の生活は成り立たなくなる。

ならば、妊娠出産育児をプライベートなものだなんて切り離す事はせず、社会全体で子どもを育てて行くマインドをもっともっと広げていくべきだと思う。

どうか目先の利益だけを考えるよりも20年後の事を考えて欲しい。

その為に今するべき事を考えて今度の新しい妊婦加算制度を再開して貰えたら良いなぁと思うばかりです。