私は昔不登校だった。
中学生の頃、女子特有の派閥争いに巻き込まれて結局上手く立ち振る舞う事が出来ず弾き出されてしまった。
自分の価値が分からず塞ぎ込み不登校になり、結局今現在も自己肯定感はあんまり育っては居ない。
ただ、そんな私でもある日を境に自由奔放に自分のやりたい事を選択して生きていく事を知って、今は子育てをしながらパソコン1つでそれなりに仕事ができている。
もしも自分の子供がこの先悩んだ時、自分はどうして上げたいか、自分が親にどうして欲しかったかを覚え書きとして書いておこうと思う。
親にされた事として欲しかった事
私が不登校になった原因はもうありふれた人間関係のもつれなので詳しくは書かない事にする。
書いても何の解決にもならないし。何より面白くない。
それよりも不登校になった時の親の態度の方がその当時の私を大きく傷つけた事は間違い無い。
親の対応の方が私の不登校を助長したような気もする。多分。
私が不登校になった時、親はそれこそものすごく戸惑った。
そりゃ当たり前だろう。
義務教育中の娘が泣いて喚いて学校に行こうとしないのだから。
病院に行っても異常無し。風邪でも病気でも無いのに毎日毎日お腹が痛い、頭が痛い、気持ち悪いを繰り返して結局学校に行こうととしない。
当時PTAの役員をやっていた親は教師との関係もあったのか、とにかくあの手この手で私を説得して学校に連れて行こうとしていた。
時には無理やり車に乗せられ登校時間に校門の前に置き去りにされた事もある。
あれは本当に辛かった…。
何が一番辛かったかと言えば親に「学校に行く=正しい事」と言う価値観を押し付けられた事だ。
学校に行く事が正義ならば、不登校はすなわち悪なのだから。
私は親にとって「悪」でしか無かった。
もちろん自分が親になった今なら、親も必死だったのだと理解する事はできるのだけど…。
学校以外の場所が私を育ててくれた
結局学校に行って得たものは高校の受験資格ぐらいなもんで、私の中学生活なんてなんの思い出も無ければ語るほどの思い入れも無い。
とにかく中学時代の私は親にとっても学校という組織にとっても悪でしか無かったからだ。
自分を悪者にする相手も場所も当然好きになれるわけもない。
そんな私を受け入れて育ててくれたのはインターネットの世界だった。
引きこもり気味だった私は勉強もせずに何故かHTMLを覚えた。
平成を駆け抜けた同世代の皆様ならわかって頂けると思うのだけど、当時はHTMLやホームページビルダーでで自分のホームページを作るのが流行っていた(笑)
例に漏れず私も覚えたHTMLでホームページ製作に取り掛かった。
来る日も来る日もパソコンに向かいHTMLをメモ帳に打ち込みホームページを作る日々。
やっと完成させたホームページはお世辞にもスタイリッシュでは無かったけど、なんだか不思議な達成感があった。
ホームページを立ち上げてから、色んな人のホームページを回っては自分のホームページを宣伝するようになる。
そこから顔の見えない人たちとの交流が始まった。
不登校でがっつり中二病をこじらせた私は、まあそれはそれは痛い子どもだった。
こじらせまくって居たので言動が卑屈だし、幼稚だし、馬鹿だし、今の自分が当時の自分に会ったら間違いなく頭を引っぱたいてると思う(笑)
そんな中二病だった私は社会のルールをインターネットで教わった。
インターネットの人達は誰一人として私を悪だとは言わなかった。
その代わり、ダメなものはダメだとハッキリ教えてくれたし、良いものは良いと教えてくれた。
そこでようやく私は「受け入れて貰える」有り難さを知ったのだ。
親にして欲しかったのは受け入れる事
自分が親になって思うのは、あの時私の親も焦って居たのだ。
学校に行けない。
つまり、社会に適合出来ない。
それじゃあ社会に出られない、と。
自分の子どもが社会不適合だったら将来苦労するんじゃないか。
社会に出てから苦しい思いをするんじゃないか。
自分が死んだらどうするんだ。
と、きっと色々心配して居たんだろう。
だからこそ、無理やりにでも私を車に乗せて学校の前に放り投げるような強行にも出たのだと思う。
ただ、親は私の話を一度たりともしっかりと聞いたことは無かった。
「無理にでも行かなきゃ行けなくなる」の一点張りで、私の苦しい胸の内にはあんまり興味は無かったようだ。
できる事なら、腰を据えて
「学校なんて行かなくてもいい。取り敢えず何が辛いか話してごらん」
ぐらいの事を言って欲しかった。
多分それだけで救われた。
でも、私の親は私の意見を聞く事はしなかった。
親の意に沿わないと大体否定されていたし。
そんな経験もあり、私は口頭で自分の気持ちを伝えるのは今でも大の苦手だ。
自分の事以外なら、かなりおしゃべりなのだけど。
自分の子供もいつか集団の中に入る
女子ってもんは生まれながらにして女子だし、年老いても女子だ。
いい意味でも悪い意味でも面倒くさい生き物。
それが女子。
しかし、私も私の子ども2人も幸か不幸か女子だ。
いや、2人ともめっちゃくちゃ可愛いから、女子で良かったと本気で思っているけれど。
ただ、これから彼女たちは女子の集団に入っていく。
私からすれば、その恐ろしさたるやバイオハザード級だ。
蠢く愛憎と巧妙かつ狡猾な駆け引き、友情と裏切りの狭間で彼女たちは生き残るためのサバイバル術を身につけなければならない。
女子の世界とは、一般的な集団・組織とはまた別の確立された残酷な縦社会だ。
ちなみに私は女子カーストで言えば最底辺に居たので、高校は男子ばかりの工業高校の土木科に進んだ。高校生の3年間で得たものは山のようにあるけど、それはまた別の機会に。
取り敢えず、誰に似たのかけっこうキワモノに育っている長女(4歳)と、まだまだ潜在能力未知数な次女(4ヶ月)。
この子たちは果たして過酷な女子社会の中で逞しく生きていけるのだろうか。
母は今から心配だ。
子どもが不登校になったら生きる術と発信する事とお金を稼ぐ事を教える
まあ、女子の残酷な縦社会なんて話はこの辺にして。
もしも我が子が不登校になったら、学校と言う集団から弾き出されてしまったらどうするべきかについてが今日の本題だ。
女子社会は怖い。
嫌でも女子社会に放り込まれる学校はもっと怖い。
だが母は知っている。
そんな女子社会に属さ無くても十分楽しく生きていける事を。
取り敢えず持論を展開するのであれば、学校なんて行かなくたって死にはしない。
学校に行って死ぬ方が大問題だ。
これは私と主人2人とも同じ意見。
学校の本来の目的は「社会で生きるための知識と学問を身につける」事のはずなので、集団生活はおまけみたいなもん。
生きる力を養う事が目的ならば、プロセスは違えどゴールさえ合っていれば人生と言う大きな視野で見れば全く問題は無い。
(義務教育だから、学校通わせなきゃ親が罰せられる事はちゃんと理解してる)
取り敢えず、彼女らが大人になるまでに覚えておかなければいけない事は3つ。
・生きるため技術
・自分の意見を発信する方法
・お金を稼ぐ方法
これさえ出来れば、あとは正直どうでもいい。
生きてさえいてくれればいい。
命があればなんだってできる。
だから私はここに書いておく。
もしこの先、娘が不登校になった時に迷わないように。
その時私は、有り金叩いて、キャンプ用品とパソコン、カメラを買い揃えて1週間でも1ヶ月でも娘とキャンプの旅に出る。
幸い独身時代に購入した私の愛車はスバルのフォレスター(中古)。
中は広々、車中泊だってやろうと思えばできる。
維持費はそんなに安くないけれど、ここぞとばかりに愛車のフォレスターに娘を乗せて北海道から沖縄まで好きな所にキャンプ旅行に出かけよう。
学校なんて忘れて、キャンプ場で自炊してテントや車の中で寝泊まりするんだ。
虫が嫌いだから冬キャンプが良いなぁと思うけど、贅沢は言わない。
そこで嫌ってほど、娘と語り合うんだ。
この世に生きる喜び、そして悲しみの事を。(グリーングリーン♪)
そして、娘にカメラとパソコンを渡してブログでも書かせてみる。
ブログじゃなくてもいい。
取り敢えず、自分を発信する事を教える。
そうすれば、学校では見つからなかった仲間がどんどん見つかるから。
時には叱られたり炎上する事もあるかもしれない。
だけど、それだって経験だ。
学校以外にも上手くいかない事なんてざらにある。
ブログかYouTubeならある程度投稿が増えたら、AdSenseに登録して広告を出させてみるのも良いと思っている。(主人かジジババのアカウントになるかな)
そこで自分が発信した物が報酬として返ってくる事を学べばいい。
報酬が受け取れると言うことは、自分が価値を発信しているとハッキリ分かる。
集団で上手くいかなくたって、自分を発信する方法さえ分かれば自分の価値を認めてくれる人は必ず居るって伝えて上げられる。
学校に行かなくたって、集団に属していなくたって生きていける術はある。
大切な事は自分で選択して生きていく方法を知っているか知らないか。
自分で生きる術さえ教えられれば、あとは好きに生きたら良い。
中学までは義務教育だけど、転校だって出来る。
高校なら自由に選べる。
通信だっていい。
大検っつーもんも世の中にはある。
新卒採用じゃなくても就職は出来るし、今はパソコンさえあれば仕事は出来る。ただ、正規雇用は素晴らしい。
でも、仕事も住む場所も生き方も自分で選べる事を知っているか知らないかで親も子供も人生は大きく変わる。
親が子供に教えるべきは、何としてでも生きる事。
自分の選択に自信を持つこと。
私が教えて欲しかったのはきっとそう言う事だったんだ。
そして、私はそんな親になりたいんだ。
なんて、もしもの話を延々としたけれど(笑)
近い将来、娘2人がもう少し大きくなったら一緒にキャンプには行くつもり。
お金の稼ぎ方はともかく、生きる術と自己発信力は幼いうちから身につけておいて間違いはない!
次女が1歳になったらフォレスターにキャンプ道具乗せて旅にいくぞー!