全国的に今日から新学期。
本来なら期待に胸を踊らせて迎えるはずのこの時期ですが、世間的にコロナウイルスの影響で休校が延長された地域もあります。
- 茨城県は大丈夫だと言い切る県知事への不安
- 茨城県内のコロナウイルス感染者発生状況
- 県内の休校延長は一部のみ
- 子供の健康と将来を天秤に掛けるなんて出来ない
- 幼稚園児だって例外じゃない
- 茨城の新型コロナ感染者数MAP
茨城県は大丈夫だと言い切る県知事への不安
うちには幼稚園の新年中さんと生後10ヶ月になる子供が2人。
私たちが住んでいる茨城県では2週間前まで関東で唯一コロナウイルスか出ていない県でしたが、クラスター感染が相次ぎ現在では全国で11番目にウイルス感染者が多い県になってしまっています。
県庁所在地でもある水戸市では先日感染経路不明のコロナウイルス患者が出たばかりです。
しかし、それでも茨城県も水戸市も休校延長の措置は決定されていません。
近隣の千葉県でも土壇場で休校延長を決めたというのに……。
県知事の言い分は
茨城県では、他県と異なり、当初から医師が必要と認めたケースについては、全件PCR検査を実施してきておりますので、県内在住の方の間で感染が広がっている状況には無いと考えられます。
一方、学校活動は、3月から政府の一律の要請により休業していましたが、教育の機会をどう確保するかも非常に大切なテーマです。以上のように、県内にいれば感染の確率は非常に小さいと考えられる状況でこれ以上学校休業を継続することは合理的では無いと考えます。
もちろん、県内でも感染経路の不明な感染者が出てくるなど状況に変化が生じれば、躊躇無く学校を再び休業することも検討致します。
是非、状況を正しくご理解いただき、ご協力をお願い致します。
との事ですが、子供を持つ多くの県民の理解は得られていません。
つくばから秋葉原に繋がるTXもありますし、運送会社が都内に出入りするのも日常茶飯事。
通勤、通学など人の移動や物流の面でも直結しているわけです。
水戸市内で判明した経路不明の感染者の件からもわかる通り、既に症状の無い感染者は県内に数多く居ると思われます。
にも関わらず“県内で感染は広がって居ない“”県内に居れば感染の確率は非常に低い”と言う知事の意見はあまりにも無責任であると言えます。
県知事の言い分は多くの県民の目には「瀬戸際で食い止める」つもりはなく「新たな犠牲者が出たらその時に考える」という非常に危険で不安な方針に映っているのです。
茨城県内のコロナウイルス感染者発生状況
↑は茨城新聞クロスアイというサイトで提供されている、茨城県の新型コロナ感染者を現した県内マップのキャプチャーです。
読み込みに時間が掛かるので、公式サイトからお借りした物は一番下に埋め込んで居ますので最新情報は↓からご確認ください。
つくば市や神栖市などの県内地域でクラスターが認められていますが、徐々に県北方面にも感染が広がって居るのが分かります。
県内の休校延長は一部のみ
ちなみに県南地域13市町村においては授業の再開延長が決定されています。
■県内で授業再開を延期する13市町村
授業再開予定日 自治体
4月13日 筑西市、境町
4月20日 神栖市、土浦市、龍ケ崎市、牛久市、つくば市、つくばみらい市、古河市、美浦村
4月22日 稲敷市
5月7日 取手市、守谷市
(県教委のまとめなどに基づく。入学式や始業式はこの間に実施する所もある)
ですが、コロナウイルスが確認されている、桜川市、阿見町、水戸市、ひたちなか市、常陸太田市などは未だに通常通りの学校が再開される予定です。
(小中高はもう再開されていますね)
小中学校と違い、県内全域から縦横に通学する可能性がある高校生に関しては、最早どこでウイルスを保菌するか分からない状況と言えます。
学校と言えば、密閉空間・密集場所、密接場面の3密の要件を最も満たした場所です。
誰か一人がウイルスを保菌していればあっという間に全校生徒に感染が広まる事は誰が考えても明らかです。
例え現在コロナウイルスの感染者が判明していない地域であっても、通学中の高校生がコロナウイルスを自宅に持ち帰り、幼児、児童、生徒に感染させ、幼稚園や小中学校で更に広げると言う最悪のシナリオが容易に想定できるわけです。
子供の健康と将来を天秤に掛けるなんて出来ない
しかし、学校が始まってしまえば多くの児童、生徒、学生さん達は怯えながらも通学しなくては行けなくなってしまいます。
ウイルスはもちろん不安ですが、ウイルス収束後の将来だって不安なのです。
個人の判断で学校を休めば進級、進学に影響が出る事は避けられません。
個人で欠席しても、欠席扱いせずに出席停止扱いにすると言われても、主席者と欠席者では明らかに授業時間に差が出てしまう。
もちろん休校延長にした地域と休校解除となった地域でも差が出てしまいます。
結局、一律休校延長の措置を行政が行わない限り子供たちも親も「健康と将来」を天秤に掛けてどちらか一方を選択しなくては行けなくなってしまうわけです。
「健康と将来」は本来、天秤に掛ける物ではなく、一対で無くては行けないものです。 しかし、それをどちらか選ばなければならないとなった時、決断する苦しみが生まれるのです。 もちろん健康と命は何物にも変えられません。
ですが、もしこのコロナウイルスの騒ぎが思いがけず早くに終息したら?
「あの時、ビビって休んだ奴は馬鹿だ」と言われてしまうような状況になってしまったら?
「勝手に休んだんだから自己責任」と言われてしまう状況になってしまったら?
逆に、進学や進級を心配してリスクを冒して通学した結果ウイルスに感染し重症化してしまったら? きっとどちらの責任も行政は負ってはくれない筈です。
幼稚園児だって例外じゃない
茨城の新型コロナ感染者数MAP